2018/01/30 (Tue) 退職金

「退職金」というものに対して、若い頃はほとんど関心がなかったけれど、年齢を重ねるごとに関心が高まってきた。当然と言えば当然で、自分の老後のイメージが近づいてきたからね。

職場環境によって様々だろうけど、俺の前職では退職金について考えてる社員はほとんどいなかったな。会社によっては「あるのが当然と思ってるが、いくらなのか知らない」という社員も多いんじゃないかな。

ところが、その退職金がそもそも「ない」という会社が4分の1もあるんですよ。そして、会社の規模が大きいほど「退職金あり」の割合が多く、規模が小さいほど「退職金なし」の割合が増えていくそうです。まあそれは当然だわな。

更に、一言で退職金と言ってもその金額に差があり、20年以上勤めた大卒で大体1500~2000万ぐらいだろうか。しかし、わずか数百万しか出ないのに「退職金あり」と謳ってる会社もあり、入社前におおよその金額イメージまで把握するのは容易ではない。なので、募集要項にちゃんと金額イメージまで分かるように書いてる会社はその時点で高評価だよね。

じゃあどうやって調べたらいいのかググッてみたら、「面接の後半に、『長く勤めたいのでお尋ねしますが』と前置きした上で質問する」というテクが出ていた。なるほど~!

退職時に1500~2000万がもらえるのかもらえないのか、って、老後の人生を左右する大きな問題なのに、驚くほどみんな関心がないんじゃないかな(少なくとも俺の前職ではそうだった)。就職先や転職先を選ぶ際にまずみんなが気にするのは月収や年収だよね。でも冷静に考えると、退職金の有無を見ずに月収年収だけで判断するなんて危険だわ。

それでは退職金が出ない会社はダメなのかと言うと、そんな事はなくて。退職金というものは勤続年数が長いほど有利なので、転職を重ねてステップアップしたい人なら、むしろ退職金なんかない代わりに年収が多いという会社を選んだ方がいいよね。退職時にドカーンともらうより、毎月多めにくれ、と。そしてその多めに貰った分を自分で貯蓄しておけばいいのです。

あなたがちゃんと退職金をくれる会社にいるなら結構なこと。退職金が出ない代わりに年収が多いという会社にいる人は、自分で備える必要があります。貰っただけ使っちゃうようだとまずい。そして、退職金もなければ年収も少ないという会社にいる人は・・・転職した方がいいんじゃないかな。

因みに、俺の前職は退職金がありませんでした。もちろん知ってました。そこを自分がどう折り合いを付けたのか・・・は、また後日書こうと思います。





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2017/12/27 (Wed) アラフォークライシス、ロストジェネレーション、氷河期世代などと呼ばれて。②

前回(①)から随分日にちが経ってしまいましたが、続編です。

我々は「ロストジェネレーション」のまさに先頭世代なので、我々が大学4年生の就活最前線の時はまだ「就職氷河期」なんて言葉はありませんでした(惨憺たる結果を受けてそう呼ばれた)。バブルははじけたばかりで、その後日本がこんな事になるとはもちろん想像もできなかったし、それゆえ「戦略的にサバイブしなければ」なんて意識もなかった。

自分はと言うと、そうした世の中の流れとは全く無関係に、ただ「大学」という天国から社会に出るのがひたすら嫌だった。ずっとバンドに打ち込んで好きな事しかやってこなかったし、同級生たちがやってる「就活」というものが非人間的に感じられ、とても自分にやれるとは思えなかった。そこで考えついた逃避のアイデアが、「山小屋の住み込みバイト」。これなら、ズルズルとフリーターになってしまったカッコ悪さを回避できるし、それどころか「夢追い人みたいでなんだか凄い」みたいに言ってもらえる。

そんなノリのまま、「自転車で日本一周」という名の逃避行を続け、貯めた金が尽きたところでCD屋のバイトを始めた。「好きな事しかできない人間」だったので、好きな事でお金を稼ごうと思ったらそれしかなかった。運良くその会社で社員登用され、数年後には冷徹な管理職になってました。それは、自由人が豹変したわけじゃなく、自分の中ではごく自然な流れ、元々向いていたのです。

正社員の登用面接の際、「5~10年で自分の店を持って独立します」と宣言したのを今でも覚えてます。ギャラリー併設のカフェを想定し、入社してすぐに毎月8万の積立貯金を始めました(ボーナスも全部貯金)。今ではどんなハウツー本にも常識として書かれてる事ですが、「余った金を貯金する」のでは金は貯まりません。決めた金額をまず貯金し、余った金で生活するのです。その事が俺には本能的に既に分かっていました。

その独立計画は、29歳の時にできちゃった結婚をした事によって大きく軌道修正する事になります。そんなリスキーな事に家族を巻き込むわけにいかないからね。結局この会社には43歳まで在籍する事になり、独立の為に貯めた金はマイホームに投じる事になりました。

結婚に際して、最も強烈にこだわったのは「夫婦共働き」。だって、1+1=2なんだもん。元々カミさんは専業主婦希望でもなかったんだけれど、かと言ってバリバリ働くという感じでもなかった。それを、むすめが1歳の時から仕事に出てもらったのです。そりゃあもういろんなすったもんだがあったんだけど、「お金を自分で稼ぐ事の価値」は大変なものです。お金の管理も、それまでは俺が牛耳ってたのを、カミさんに全面的に任せる事に。収支を眺めて見れば、「妻が働くか否か」がいかに大きな影響を家計に及ぼすかは明白です。

むすめが生まれて15年、結構二人で頑張ったので、かなり少ない借入金で家を建てられたし、それも既に完済しました。むすめはこれからお金がかかる時期ですが、学資保険を積み立ててあります。学資保険とは要するに定期定額積立の貯金ですよ。我々はけっして高所得者でも財テク達人でもありませんが、「夫婦共働き」と「積立」の2つは、超シンプルにして最強のライフハックです。

お金が全てではもちろんないけれど、お金で解決できる事はかなり多いですよ。最近、最もその恩恵を感じたのは、43歳で転職を決意できた事です。もしカミさんが専業主婦で、ローンも終わってなくて、むすめの学費の目処も立ってなかったら絶対無理だったでしょう。「嫌な仕事を断れる事」って、もの凄い自由ですよ。自由こそ幸福です。

20年いた会社を辞める際、溜まりに溜まった有給休暇(55日!)を全部吐き出し、四国一周自転車の旅に出ました。その後、失業保険を目一杯もらってプータロー生活を満喫してた俺に、しびれを切らしたカミさんが見つけてきたのが今の仕事です。スペシャリストとして腕を磨けば70歳ぐらいまでやれそうな仕事。自分がどんな仕事に向いているかは、本人より身近な人の方がよく分かっているのかも知れませんね。

ところで。今となってはもうこんなバカな事を言う人はいなくなりましたが、女性の社会進出が加速度的に進んでいった15年前は、専業主婦の人たちが自分たちの優位性を保つために、共働きの家庭を「子どもがかわいそう」などと批判する光景が見られました。しかしながら、親馬鹿を承知で言えば、共働き家庭で育ったウチのむすめは、今やどこに出しても恥ずかしくないほど立派に育ちました。もちろん、子育て必勝法のような事を偉そうに言いたいのではありません。ただ単に「共働き家庭の子どもがかわいそう?アホか」と言いたいだけです。

ロスジェネと呼ばれつつ、なんとかここまで生きてきましたが、危機はまだ去っていません。てゆーか、これからでしょう。年金破綻・財政破綻、様々な事が今後起こると思います。先ほど「共働き」「積立」がシンプルかつ最強のライフハックと書きましたが、今後は「極限まで長く働くこと」がそこに加わります。年金なんかもらえないかも知れない。何歳まで生きるか分からないから、いくら貯めれば安心して老後を迎えられるかも分からない。だから、できるだけ長く働いて、「老後」を短くせねば。ところが、自分は働く気マンマンでも、果たして自分の労働力を欲してくれる市場がその時あるのか?そういった問題を今後解決していかなきゃならない。大変な時代になったものです。










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2017/12/16 (Sat) アラフォークライシス、ロストジェネレーション、氷河期世代などと呼ばれて。①

先日NHKの「クローズアップ現代」でアラフォー世代の危機が取り上げられ、自分も感想をちょっとだけツイッターに投稿したりしたんだけど。その後も尾を引くようにあれこれ考えちゃうね。

自分は1972年生まれ(現在45歳)、「団塊ジュニア」と呼ばれる世代で、日本の歴史上、団塊世代に次いで人口が多く、受験戦争と言われるほど競争が激しかった。だからこそ、その競争から抜け出た人には超大物が多く、イチロー、スマップ、ホリエモン、貴乃花なんかは同世代です。今でも語り継がれるような伝説的キラーコンテンツ、特に少年ジャンプを中心とした漫画やアニメ(北斗の拳、キャプテン翼、ドラゴンボール、スラムダンク、キン肉マン、ガンダムなど)は、そんな爆発的人口の俺たちの世代がターゲットだったからこそ、なのです。

そんな、ただでさえ厳しい世代なのに、大学時代にバブルがはじけ、卒業時は「就職氷河期」の始まりでした。この不景気はその後もずっと続き、その10年ぐらいの間に社会人になった世代は「ロストジェネレーション」と呼ばれました。つまり我々はロストジェネレーション先頭世代なわけです。そんな我々が問題をずっと引きずったまま40代に突入したためクロ現は「アラフォークライシス」と名付けたみたいなのですが、何を今更、という感じ。就職氷河期もロスジェネもアラフォークライシスも、ただ言い方を変えただけで指してるものは同じですわ。




そんな中、当ブログやツイッターではずっと前から一貫して同じことを主張しています。それは、
「政治や企業や社会全体に言いたいことは山ほどある。我々が貧乏クジを引いたのは、けっして自己責任なんかじゃない。でも、理想社会の実現を待っていたら人生終わってしまう。だから、世の中はクソだ、という前提で、自分でなんとかしなきゃ。」
という事。

最近自分は橘玲氏の著作に凄くハマってるんですが、それはまさにその根底で全く同じ主張がされているからなんです。その上で橘氏は「自分でなんとかする方法」をいろいろ教えてくれるから。

我々の親世代ぐらいまでは「60歳で定年退職し、退職金と年金で悠々自適の老後を過ごす」という人生設計が可能だったけど、そんなの今では通用しない。「老後に備えていくら貯めれば安心か?」なんてよく議論されてるけど、そんな正解あるわけないじゃん。何歳まで生きるか分からないんだもの。なので、これからの日本では、「可能な限り長く働き続ける事」こそが最強の老後対策になる。とすると、70代になっても働いていられるための準備が今から必要になる。ゼネラリストのサラリーマンだった老人を、一体どこが再雇用してくれるの?って事。そうなると、何かのスペシャリストになるか、経営者(自営含む)になるか、しかないんじゃない?




~つづく~









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2017/07/29 (Sat) 取り柄がなくても生きていける方法

「比較優位」の概念は、経済学では初歩的なもので、これを義務教育(中学校)で教えておくべきだと思う。

「人より秀でた点が一つもなくても、自立して生きていける」という考え方は、特に取り柄がなくて悩みを抱える多くの子にとってまさに福音。

「夢を持とう」「好きな事をやろう」「誰にも必ず良い所がある」・・・など、無邪気で無責任で残酷な事ばかり大人は言うけれど、そうじゃなくてもちゃんと生きていける方法を教えるべきじゃないのかな。

この概念の詳細についてはリンク先を読んでもらいたいが、要するに、

①自分の中でマシな点(人より秀でている必要はない)を認識する。
②それを交換(=マネタイズ)する。

「マシな点=好きな事」である確率は高いけど、それ(①)だけではただの趣味。交換(②)できなければ仕事になりません。



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2016/12/24 (Sat) 昨今の受験事情

ツイッターのまとめ。















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Author:EYK
2つのバンドでドラムを叩いてます。
名古屋を中心に活動するインディーズ・バンド『ニコルデカ』
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★11thアルバム『士(サムライ)』好評発売中♪
★ベスト盤『better』(1st~7thアルバムから選曲)好評発売中♪

世界に愛と平和をもたらすために結成された名古屋発スーパーバンド『ビートエフスキー』
★メンバー育休中につき、しばらくライブはありません。

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