2016/12/26 (Mon) 追悼:ジョージ・マイケル

朝の通勤電車内でジョージ・マイケルの訃報を目にして思わず声が出そうになった。2016年という年は、プリンスに続いて二人目の「変態ソウル王子」を連れ去ってしまうのか、と。Last Christmasに亡くなった事は、ルー・リードがSunday Morningに亡くなった事と並び、後世まで語り継がれるエピソードになりそうだね。
(※Last Christmas=昨年のクリスマス、だけど、細かい事は気にしない。)

彼の代表作と言えばもうこれ、「FAITH」以外考えられない。

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特に冒頭の表題曲は、異次元のかっこよさ。続く楽曲もファンキーでエロティックでスイートで・・・。もちろん、これを書きながらパワープレイ中。





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2016/04/22 (Fri) 追悼:プリンス

57歳の早すぎる死。本当にびっくりした。今後一週間ぐらいはプリンスしか聴かないよ。




個人的なリアルタイム体験は、映画「バットマン」のサントラ

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'89年の発表、高校2年だった当時、ロックばかり聴いていた自分には、何が凄いのかさっぱり分からず。その後、様々なブラックミュージックを聴いて大人になってから、これはこれで面白いのだとようやく分かる。無論、プリンスの代表作とは言えないのだけれど、結果的に最も繰り返し聴いたアルバムとなった。




初めて明確な衝撃を受けたのは「ラブ・セクシー」。もちろん、発表は「バットマン」より前なので、後追いで聴いた。

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彼の美学を見事に体現したおぞましいジャケット(笑)。シーラEの繰り出す変態的なドラムのフレーズに、当時バンドでオリジナル曲を作り始めた頃の自分はぶったまげた。




質的に、プリンスの全盛期、最高作は以下のあたりかと。

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「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」

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「サイン・オブ・ザ・タイムズ」

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「パレード」

凄まじい密度のアルバム群。しかし正直、自分はまだこの辺の聴き込みが足りない。




孤高の天才であるがゆえ、他の誰かと共に音楽界にムーブメントを作り出した、という感じではなく、まさに「プリンス」という名の“一人一ジャンル”。似た者がいないんだよね。

彼の音楽に影響を受けた者は数知れずいるだろうが、その美学や密室性まで丸ごとフォローしたと言えるのは、日本の岡村靖幸じゃないかと。

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岡村靖幸「家庭教師」

プリンスの完全なるフォロワーでありながら、プリンスの作品群に全く劣らないクオリティ。日本のロック史に燦然と輝く名盤。




音楽史における系譜としては、「ジミヘン→スライ→ジョージ・クリントン→プリンス」という感じで位置すると思う。この系譜上で彼の次に来る才能としてはディアンジェロが筆頭に挙げられるが、何しろ寡作すぎる。

むしろ、ブラック・ミュージックと言う事にとらわれなければ、本質的な意味で彼に最も近い資質を持っているのはベックじゃなかろうか。

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ベック「オデレイ」




ともあれ、何かに例えるのが難しい、稀有な存在だったのは間違いない。

R.I.P.




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2010/03/20 (Sat) スティーヴィー・ワンダーStevie Wonder『キー・オブ・ライフSongs In The Key of Life』

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'76年の発売当時は「LP2枚組+4曲入りEP」という形でリリースされた全21曲、まごうことなき大作なんですが、いかにもコンセプト・アルバム然とした回りくどい仕掛けなど皆無、ひたすらイイ曲をイイ順番で収録、しかも耳に馴染んだ大ヒット曲を絶妙の位置に配置しており、スティ-ヴィー初心者にも躊躇する事なく「初めの1枚」として推薦できる彼の最高傑作。




俺が持っているのは2000年のリマスター盤なんですけど、これがもう凄まじくイイ音なんですよ。決してナチュラルな音像ではなく、クラシックやジャズのように「目の前で演奏しているかのような」実在感は望めませんが、それに期待さえしなければ、極めてクリアな音質と、独特のステレオ効果にゾクゾクしますよ。

この高音質がリマスターの効果なのかどうか、これ1種類しか持ってないので断言はできませんが、恐らく高い確率でリマスター効果と思われます。

というのも・・・

俺は彼の『トーキング・ブックTalking Book』を非リマスター盤で持っており、そのショボイ音質にガッカリしていたのですが、かつておやぢ@ニコルデカのスピーカー選びに付き合った折、オーディオ屋の試聴CDとしてその『トーキング・ブック』が置いてあり、おやぢ@ニコルデカがそれをCDトレイに乗せようとしたんですよ。当然俺は「それはやめといた方がいいよ。ガッカリするから」って止めたんですよ。なんでオーデイオ屋の試聴CDでこんなもんが置いてあるのか、見識を疑いました。が、おやぢ@ニコルデカが構わずプレイしてみると、とんでもない音がスピーカーから飛び出してきたんです。その時のスピーカーはタンノイのバルモラル。だから俺のランカスターと大差はないはずなんです。驚いてパッケージ裏面を確認すると、案の定リマスター盤で。

そんなエピソードがあるので、この『キー・オブ・ライフ』の高音質もまたきっとリマスター効果なんではないかと。




一般的にリマスターというと、「音質が変わったのは確かだが、それがイコール良くなったと言えるかどうかは疑問」という批判もよく目にします。確かに、リマスターを何度も繰り返している盤などは、果たして本当にその必要があるのかどうかはなはだ疑問で、その度に買い増しするのはアホらしく思えますが、とりあえず、CDというフォーマットが世に出た当時の「とりあえずデジタル化しました」的な初回マスターと、'90年代末あたり以降に意識的にリマスターされた盤とでは単純に「向上」と言って良い音質の変化がある事は多いです。

その辺の事情に思いを巡らせながらリマスター盤蒐集をするのは音キチとしてこの上ない楽しみでもありますね。











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2009/06/28 (Sun) 追悼:マイケル・ジャクソン

ここはやはり「ベスト・ヒットUSA」の小林克也ばりに「マイコ~」と呼びたいですね。(ちなみにマドンナは「マダ~ナ」、ポリスは「ポリ~ス」ですね)

突然の訃報に世界中がビックリですが、清志郎の時と違って精神的にリスペクトしてるわけでもなんでもないですから、純粋に彼の残した音源を慈しみ、味わいながら追悼したいところです。




とにかく、決定版は、

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『オフ・ザ・ウォール』と、

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『スリラー』でしょう。

もっと深くハマりたい人はジャクソン5の盤(ヴィンテージ良作)や、『BAD』(アノ時代ならではの毒素を楽しむ盤)、『インビンシブル』(後期の佳作)など、それなりに楽しめるものですが、そんな余裕はない、という一般的な方としてはこの二枚、いや、「どれか一枚で!」という方は『スリラー』で決まりです。変なベスト盤に手を出すよりは、この一枚でキメて欲しいですね。




その『スリラー』ですが。「KING OF POP」の称号はマイコ~自身ではなく、この作品に与えられるべきです。「売上枚数世界記録」とか「グラミー賞8部門受賞」など数々の伝説はあくまでオマケ。「捨て曲」なしという、音楽評論でたびたび使われる美辞麗句はこの作品にしか使っちゃいけない言葉でしょう。本来。

ポップスの金字塔としては、ビートルズの『サージェント・ペパーズ~』よりはむしろこちらをオススメしたい。

「プロ中のプロ達の総力戦」という意味では、スティーリー・ダンの『エイジャ』と双璧をなす。

この『スリラー』だけでなく、マイコ~のキャリア全体でのベスト・トラックは「ビリー・ジーン」。と言うと、賛同してくれる人は結構多いのではなかろうか、と勝手に思っている。




一方、もう一枚の名盤『オフ・ザ・ウォール』の方ですが。これはもう「KING OF DANCE MUSIC」とでも言うべき全編これダンサブルでグルーヴィーな「使える盤」。

’79年発表ですが、この機能性の高さはもう「レア・グルーヴ」と呼んで差支えがないのではないでしょうか。

・・・・なんて言ってはみたものの、DJやダンサーであれば既にみんな「バイブル」として所有していて当然ですね。釈迦に説法、という事で・・・。





これを書いている今、PCにヘッドホンで『スリラー』を聴いてます。こんな感じで是非、iPodやカーステで聴き倒したい。それが「KING OF POP」への正しいトリビュートの仕方かと思うんです。

合掌








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2008/10/30 (Thu) カニエ・ウェスト『グラデュエーション』

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傑作と言われている1stも2ndも、質の高さは認めるものの、今イチのめり込むには至らなかったが、この3rdでついにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


ヒップ・ホップが全米チャートの1位をとるのは最早日常の光景となったが、そういう意味とは違う、本質的に、音楽的に、ヒップ・ホップがまさにポップスの王道となった記念碑となるに違いない。そんな、万人を魅了すること必至の傑作だ。(だからこそもしかしたらコアなヒップ・ホップ・ファンは「こんなのヒップ・ホップじゃない」と言うかも知れないね。「だから何?」と言う感じだけど。)


特にサンプル使いの気持ちよさ!ほとんど反則じゃないかと思えるような、「コロンブスの卵」的大胆なサンプル・ループの数々。もちろん、ネタを知っていようがいまいが、この爽快感には変わりはない。


「ヒップ・ホップはちょっと・・・・」という人。その気持ち、よ~く分かります。が、そんなアナタにこそ聴いてもらいたい。ジャケもホラ、村上隆だし!









昔はヒップ・ホップ、よく聴いてたんだけどね。大胆でファンキーでぶっとい’80年代から、どんどん加速度的に音楽性を広め、深めた’90年代。でも、’00年代になって、急速にマッチョ化、大味な感じになっちゃって。閉塞的な音楽の代表選手みたいになっちゃってたね。ジャケ見たら即ヒップ・ホップって分かっちゃうような奴らばっかりで。



元々、閉塞的になる危険性を帯びたジャンルだったけど、それでも’80年代後半にはデ・ラ・ソウルなんかが出てきて、その後’90年代にはア・トライブ・コールド・クエスト、ファーサイド、フュージーズ、ジュラシック5、ルーツなどなど、多彩な音楽性を披露する奴らが次々に現れ、極めつけはウータン・クランなんていうヘンテコリンな集団が闊歩していた。その一方で、典型的なギャングスタのスヌープ・ドギー・ドッグや2パックらも、その音楽性は極めて高かった。’90年代というのは、まさに「人生いろいろ、ヒップ・ホップもいろいろ」な時代だった。




カニエ・ウェストの1stと2ndは、そんな楽しかった時代を思い起こさせてくれるものだったが、このアルバムはそれを更に推し進め、約10年ぶりぐらいに「次の段階」を提示してくれたような気がする。問題は、これに続く者がちゃんと出てきて盛り上げてくれるかどうかだ。さて、どうかしら・・・・・












で、日本のヒップ・ホップはと言うと・・・・・。




相変わらずダメダメな感じだね。




閉塞的な様式美というか、予定調和というか、閉じた輪の中に入ってる人間しか楽しめない、みたいな。で、その輪の中の人間は、そういう固定化した音楽しか聴かない、みたいな。




日本のヒップ・ホップも、好きだった時期がある。’95年に、マイクロフォン・ペイジャー、ライムスター、キングギドラがそれぞれそれまでの日本語ラップとはまるで異次元の作品を発表し、「こりゃ凄いことになってるな」と驚いたものだ。特にマイクロフォン・ペイジャーのツイギーが記録した「日本語ラップの頂点」は、残念ながら未だに更新されていないように思う。



その数年後、キック・ザ・カン・クルーやリップ・スライムがお茶の間(死語)に進出してきて多彩な音楽性を聞かせ、マッチョなイメージを払拭し、今後はより日本のヒップ・ホップが広く深くなるかも知れないと期待させてくれたのだが・・・・・・



その後が最悪。ラップの技術的進化はストップし、バック・トラックもおざなりな感じだったが、一番ヒドいのは詞の内容。「親に感謝。ダチに感謝。今の俺があるのはみんなのおかげ~チェケラッ♪」みたいな四畳半フォークならぬ「四畳半ラップ」が蔓延。誰でも真似できるぐらい低レベル化したもんだから、ロック・バンドもこぞって「ラップっぽいもの」を披露。日本全国、ぬるま湯をさらに10倍薄めたような気持ちの悪い馴れ合いメッセージ・ソング(ラップ?)の大安売りとなった。



未だそれを打破する者はおらず。日本にもカニエみたいな人、出てこないかな・・・・・

カニエ








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