追悼:ECD

がんとの闘病の末、とうとうECDが逝ってしまった。

日本のラップのオリジネイターとして早くから名前は知っていたけど、初めて彼のアルバムを聴いたのは'95年の「Homesick」。

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'95年と言う年は、日本のヒップホップの異常年で、新世代による革命的な作品がいくつも出たんだけど、そんな中にあって「Homesick」は、音楽性は豊かで楽しいアルバムだったとは言え、正直、ECDのラップのスキルは新世代の連中に遠く及ばず、なんでこんなにリスペクトされているのかよく分からなかった。

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ところが何年か経って、ECDという人はゴロッとした剥き出しの存在感(と、もちろん音楽性の高さ)で評価すべき人だと分かった。元々パンクスだったと言うのも頷ける。

近年の、生活に根ざした政治的活動は印象深いし、長女の名前が「くらし」ちゃんと言うのも本当にECDらしいな、と思った。

ご冥福をお祈りします。




一般的には「誰それ?」かも知れないので、聴けば誰でも知ってそうな曲を貼っておきます。










追悼:ジョージ・マイケル

朝の通勤電車内でジョージ・マイケルの訃報を目にして思わず声が出そうになった。2016年という年は、プリンスに続いて二人目の「変態ソウル王子」を連れ去ってしまうのか、と。Last Christmasに亡くなった事は、ルー・リードがSunday Morningに亡くなった事と並び、後世まで語り継がれるエピソードになりそうだね。
(※Last Christmas=昨年のクリスマス、だけど、細かい事は気にしない。)

彼の代表作と言えばもうこれ、「FAITH」以外考えられない。

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特に冒頭の表題曲は、異次元のかっこよさ。続く楽曲もファンキーでエロティックでスイートで・・・。もちろん、これを書きながらパワープレイ中。





追悼:プリンス

57歳の早すぎる死。本当にびっくりした。今後一週間ぐらいはプリンスしか聴かないよ。




個人的なリアルタイム体験は、映画「バットマン」のサントラ

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'89年の発表、高校2年だった当時、ロックばかり聴いていた自分には、何が凄いのかさっぱり分からず。その後、様々なブラックミュージックを聴いて大人になってから、これはこれで面白いのだとようやく分かる。無論、プリンスの代表作とは言えないのだけれど、結果的に最も繰り返し聴いたアルバムとなった。




初めて明確な衝撃を受けたのは「ラブ・セクシー」。もちろん、発表は「バットマン」より前なので、後追いで聴いた。

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彼の美学を見事に体現したおぞましいジャケット(笑)。シーラEの繰り出す変態的なドラムのフレーズに、当時バンドでオリジナル曲を作り始めた頃の自分はぶったまげた。




質的に、プリンスの全盛期、最高作は以下のあたりかと。

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「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」

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「サイン・オブ・ザ・タイムズ」

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「パレード」

凄まじい密度のアルバム群。しかし正直、自分はまだこの辺の聴き込みが足りない。




孤高の天才であるがゆえ、他の誰かと共に音楽界にムーブメントを作り出した、という感じではなく、まさに「プリンス」という名の“一人一ジャンル”。似た者がいないんだよね。

彼の音楽に影響を受けた者は数知れずいるだろうが、その美学や密室性まで丸ごとフォローしたと言えるのは、日本の岡村靖幸じゃないかと。

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岡村靖幸「家庭教師」

プリンスの完全なるフォロワーでありながら、プリンスの作品群に全く劣らないクオリティ。日本のロック史に燦然と輝く名盤。




音楽史における系譜としては、「ジミヘン→スライ→ジョージ・クリントン→プリンス」という感じで位置すると思う。この系譜上で彼の次に来る才能としてはディアンジェロが筆頭に挙げられるが、何しろ寡作すぎる。

むしろ、ブラック・ミュージックと言う事にとらわれなければ、本質的な意味で彼に最も近い資質を持っているのはベックじゃなかろうか。

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ベック「オデレイ」




ともあれ、何かに例えるのが難しい、稀有な存在だったのは間違いない。

R.I.P.




スティーヴィー・ワンダーStevie Wonder『キー・オブ・ライフSongs In The Key of Life』

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'76年の発売当時は「LP2枚組+4曲入りEP」という形でリリースされた全21曲、まごうことなき大作なんですが、いかにもコンセプト・アルバム然とした回りくどい仕掛けなど皆無、ひたすらイイ曲をイイ順番で収録、しかも耳に馴染んだ大ヒット曲を絶妙の位置に配置しており、スティ-ヴィー初心者にも躊躇する事なく「初めの1枚」として推薦できる彼の最高傑作。




俺が持っているのは2000年のリマスター盤なんですけど、これがもう凄まじくイイ音なんですよ。決してナチュラルな音像ではなく、クラシックやジャズのように「目の前で演奏しているかのような」実在感は望めませんが、それに期待さえしなければ、極めてクリアな音質と、独特のステレオ効果にゾクゾクしますよ。

この高音質がリマスターの効果なのかどうか、これ1種類しか持ってないので断言はできませんが、恐らく高い確率でリマスター効果と思われます。

というのも・・・

俺は彼の『トーキング・ブックTalking Book』を非リマスター盤で持っており、そのショボイ音質にガッカリしていたのですが、かつておやぢ@ニコルデカのスピーカー選びに付き合った折、オーディオ屋の試聴CDとしてその『トーキング・ブック』が置いてあり、おやぢ@ニコルデカがそれをCDトレイに乗せようとしたんですよ。当然俺は「それはやめといた方がいいよ。ガッカリするから」って止めたんですよ。なんでオーデイオ屋の試聴CDでこんなもんが置いてあるのか、見識を疑いました。が、おやぢ@ニコルデカが構わずプレイしてみると、とんでもない音がスピーカーから飛び出してきたんです。その時のスピーカーはタンノイのバルモラル。だから俺のランカスターと大差はないはずなんです。驚いてパッケージ裏面を確認すると、案の定リマスター盤で。

そんなエピソードがあるので、この『キー・オブ・ライフ』の高音質もまたきっとリマスター効果なんではないかと。




一般的にリマスターというと、「音質が変わったのは確かだが、それがイコール良くなったと言えるかどうかは疑問」という批判もよく目にします。確かに、リマスターを何度も繰り返している盤などは、果たして本当にその必要があるのかどうかはなはだ疑問で、その度に買い増しするのはアホらしく思えますが、とりあえず、CDというフォーマットが世に出た当時の「とりあえずデジタル化しました」的な初回マスターと、'90年代末あたり以降に意識的にリマスターされた盤とでは単純に「向上」と言って良い音質の変化がある事は多いです。

その辺の事情に思いを巡らせながらリマスター盤蒐集をするのは音キチとしてこの上ない楽しみでもありますね。











追悼:マイケル・ジャクソン

ここはやはり「ベスト・ヒットUSA」の小林克也ばりに「マイコ~」と呼びたいですね。(ちなみにマドンナは「マダ~ナ」、ポリスは「ポリ~ス」ですね)

突然の訃報に世界中がビックリですが、清志郎の時と違って精神的にリスペクトしてるわけでもなんでもないですから、純粋に彼の残した音源を慈しみ、味わいながら追悼したいところです。




とにかく、決定版は、

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『オフ・ザ・ウォール』と、

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『スリラー』でしょう。

もっと深くハマりたい人はジャクソン5の盤(ヴィンテージ良作)や、『BAD』(アノ時代ならではの毒素を楽しむ盤)、『インビンシブル』(後期の佳作)など、それなりに楽しめるものですが、そんな余裕はない、という一般的な方としてはこの二枚、いや、「どれか一枚で!」という方は『スリラー』で決まりです。変なベスト盤に手を出すよりは、この一枚でキメて欲しいですね。




その『スリラー』ですが。「KING OF POP」の称号はマイコ~自身ではなく、この作品に与えられるべきです。「売上枚数世界記録」とか「グラミー賞8部門受賞」など数々の伝説はあくまでオマケ。「捨て曲」なしという、音楽評論でたびたび使われる美辞麗句はこの作品にしか使っちゃいけない言葉でしょう。本来。

ポップスの金字塔としては、ビートルズの『サージェント・ペパーズ~』よりはむしろこちらをオススメしたい。

「プロ中のプロ達の総力戦」という意味では、スティーリー・ダンの『エイジャ』と双璧をなす。

この『スリラー』だけでなく、マイコ~のキャリア全体でのベスト・トラックは「ビリー・ジーン」。と言うと、賛同してくれる人は結構多いのではなかろうか、と勝手に思っている。




一方、もう一枚の名盤『オフ・ザ・ウォール』の方ですが。これはもう「KING OF DANCE MUSIC」とでも言うべき全編これダンサブルでグルーヴィーな「使える盤」。

’79年発表ですが、この機能性の高さはもう「レア・グルーヴ」と呼んで差支えがないのではないでしょうか。

・・・・なんて言ってはみたものの、DJやダンサーであれば既にみんな「バイブル」として所有していて当然ですね。釈迦に説法、という事で・・・。





これを書いている今、PCにヘッドホンで『スリラー』を聴いてます。こんな感じで是非、iPodやカーステで聴き倒したい。それが「KING OF POP」への正しいトリビュートの仕方かと思うんです。

合掌








プロフィール

EYK

Author:EYK
2つのバンドでドラムを叩いてます。
名古屋を中心に活動するインディーズ・バンド『ニコルデカ』
★7/8(日)LIVE@大須 ell.SIZE♪
★11thアルバム『士(サムライ)』好評発売中♪
★ベスト盤『better』(1st~7thアルバムから選曲)好評発売中♪

世界に愛と平和をもたらすために結成された名古屋発スーパーバンド『ビートエフスキー』
★メンバー育休中につき、しばらくライブはありません。

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