2009/12/30 (Wed) 『シュレック』

今更な感じですが、初めて観たんです。既に中古のDVDが死ぬほど安価で出回っているので買ってきました。

シュレック

パッケージを見ると、主人公が緑色の怪物で、ドラゴンも出てくるので、むすめは「怖そう」「イヤだ」とへっぴり腰でしたが、俺の嗅覚が「これはかなりイケる」と判断したので、無理矢理つき合わせましたw。いや、ね、これまでおびただしい数の映画を観てきたので、イケそうかイケなさそうか、そういうのはニオイで分かるんですよ。ニオイで。




で、やはり。かなり良かったですよ。これは満足度高い。

何より、ラストの設定が秀逸。

ネタばれになりますが、今更シュレックのネタばれなんぞ気にしても仕方ないので書きます。

ヒロインのお姫様が魔女に呪いをかけられ、「夜だけ怪物の姿」になるのですが、その姿が緑色の肌でデブで顔がデカく、主人公シュレックそっくりなんです。最後に運命の人(=シュレック)のキスで呪いが解けるところまでは誰もが予想するでしょうが、てっきり「シュレックも実は呪いをかけられていて、お姫様の呪いと同時にシュレックの呪いも解け、美男美女が結ばれて終わる」ものと思っていました。

ところが、お姫様の「本当の姿」とは、実は「緑色の怪物」の方で、呪いが解けて「夜だけでなく一日中怪物の姿」になり、晴れてシュレックとの「怪物カップル」が誕生し、大団円を迎えるのです。

これには「上手い!」と唸りました。よく考えてみたら、確かにこの映画のテーマは終始「人を見かけで判断する事の愚かさ」でしたね。このラストでないと辻褄が合わないわな。

ちょっと「アメリカ白人ごときが作る話」と見くびっていたかも知れません。これは「差別大国」アメリカの、ささやかな贖罪のように思えてならないです。





さて、このように世間に大きく遅れて『シュレック』を鑑賞した俺ですが、数年遅れの恩恵も一つありましたよ。

それは、ロバのドンキーが、お姫様と悪役の王様の結婚を間一髪で阻止した時のセリフ

「やっぱり有名人の結婚って短命だね。」

この映画が数年前に製作された時点では、このセリフは芸能人全般の結婚を皮肉ったものだったでしょうが、お姫様の日本語吹き替えはあの藤原紀香。あまりの運命のいたずらに苦笑が止まりませんでしたよw




最後に、音楽の話にも触れねばなりませんな。

恐らく、大勢の人が「これ誰のなんて曲?」って思ったに違いない。

一番切なく、オイシイ場面で流れたその曲とは、ルーファス・ウェインライトレナード・コーエン「ハレルヤ」をカヴァーしたもの。

この「ハレルヤ」、俺としてはこれまで聴いてきた数万曲の中で最も美しいと思う曲なんです。

歴史的な名曲だけあって、このルーファス以外にも、多くのアーティストがカヴァーしていますが、一番素晴らしいのはジョン・ケイルのものでしょう。

元々はコーエンのトリビュート・アルバム『僕たちレナード・コーエンの大ファンです』に収録されていましたが、その後、映画『バスキア』に使われ、そのサントラにも入っています。

次に良いのはジェフ・バックリィのものでしょうか。これは彼の1stアルバム『グレース』に入っています。

いずれも、俺はコーエンのオリジナルより好きです。

『シュレック』を見てこの曲が心に突き刺さった人には、是非おすすめしたいです。





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プロフィール

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Author:EYK
2つのバンドでドラムを叩いてます。
名古屋を中心に活動するインディーズ・バンド『ニコルデカ』
★12/30(土)LIVE@大須 ell.SIZE♪
★11thアルバム『士(サムライ)』好評発売中♪
★ベスト盤『better』(1st~7thアルバムから選曲)好評発売中♪

世界に愛と平和をもたらすために結成された名古屋発スーパーバンド『ビートエフスキー』
★年内のライブはありません。

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