穂高の見えない上高地をしゃぶり尽くす。(前編)
宿で朝飯を食べている最中から、外は雨がザンザン降っていました。穂高を望むどころか、散策さえ黄信号。大正池でバスを降り、そこから河童橋まで散策、という予定も果たして叶うかどうか、という感じでしたが、バスに乗っているうちに小降りになってきたので、決行。大正池。
バスを降りて良かった。池の真ん中で立ち枯れた木々と、あたりに漂うもやのコラボレーションがとても幻想的です。15年ほど前に標高2200mの岳沢ヒュッテで働いていた頃は、「下界」である上高地など眼中になかったのですが、こうして改めて堪能してみると、良いですね。カモが住み着いていて、人間慣れした感じです。近づいても逃げませんね。
ここから約2時間ほどかけて、河童橋まで梓川左岸の湿地帯を散策しました。
公称所要タイムは1時間でしたが、なにせノロマ家族なので・・・w どこへ行っても、他の人たちに比べて圧倒的にじっくり堪能する派なのです・・・
3分の1地点である田代池。
川の中の、藻なのか水草なのか、が凄いです。
3分の2地点である田代橋に到着。どうやらここは、バスの終点・河童橋で降りた人たちが「プチ散策」をするコースの臨界点らしく、河童橋から来た人と、大正池から来た人が合わさり、結構な人ごみです。
そして、この田代橋から河童橋までの道は、ここまであった野趣が減退し、最もつまらなかったです。河童橋を起点にするならば、南下してこの田代橋を目指すよりも、北上して明神池を目指す方が絶対面白いですよ。南下するなら大正池まで行かなきゃ、ね。
ここで、明神岳を覆っていたガスが少し切れてきたので、記念にパチリ。うーん・・・マンダム。
~後編につづく~