イングロリアス・バスターズ(監督:クエンティン・タランティーノ)

これも随分前に観てピンとこなくて、最近再見した映画です。

二度目の方が楽しめたな。

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思えば、タランティーノ作品としては、久し振りにまともな手応えの映画じゃないかな。「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」で衝撃を受け、その後の監督作品はもちろん、脚本だけ担当した映画も律儀に追いかけた身としては、その二作品を大きく下回るクオリティの映画しか撮れなくなった彼に、ほとほと愛想が尽きていたところだったからね。

一回目の鑑賞でピンとこなかったのは、やはりその二作品に匹敵するものではなかったから。しかし、その二作品へのこだわりさえちょっと脇に置いておけば、これはまずまずの佳作だと思います。

自分が考えていたタランティーノ演出の魅力とは、例えば時系列をバラバラに切り刻むようなラフで斬新なスタイリッシュさ。この映画にはそういう粋は感じられないけれど、その代わりにちゃんとしたストーリーテリングの巧みさがある。要するに「普通に面白い」んだな。

タランティーノらしさは、全くないわけじゃない。彼独特の悪ふざけは全編に健在で、何といっても、デフォルメされまくったナチスおよびユダヤ人の描写は、日本人の俺は笑っちゃうけど、当のドイツ人やユダヤ人が見たら怒られちゃうんじゃない?w 

前半部分での、バスターズの個々のメンバーの紹介がコミックタッチな所も故意に安っぽくて彼らしいし、ブラッド・ピットによるイタリア人の物真似が単なるアホにしか見えないのも爆笑。また、多くの国の言語が複雑に交錯する会話劇も、そういえば彼の真骨頂だよね。

・・・と、こう感想を書いてみると、なんだ、結構往年のタランティーノ節が炸裂してるじゃんw

最後になりましたが、ランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツの演技は圧巻!アカデミー助演男優賞受賞だそうですが、完全に主役を食う怪演。素晴らしいです。





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