2014/11/09 (Sun) 読書の秋!:赤瀬川原平「老人力」

実にタイムリーな本を、リチルの本棚の片隅で見つけてしまいました。今ある意味話題の人の本を、これ見よがしに面陳列で前に出していない、という見識がさすがです。

赤瀬川原平。「トマソン」の提唱者、藤森照信の「ニラハウス」の住人、「新解さんの謎」の著者・・・どういう人なのか、まぁ軽くは知っていたけれど、ちゃんとその著作を読んだ事はないので、いい機会だし、買って読んでみる事にしました。




さて、その「老人力」ですが。

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なんというトボけたジジイだ、この人はw 年老いて物忘れをしたり、動きがおぼつかなかったりするマイナスの力を「老人力」と呼んであえて肯定的に捉え、身の回りや世の中のあらゆる事象をその「老人力」という尺度で価値判断してみせる。

本の前半部分はまさに爆笑の連続で、人の目のある場所では読む事がためらわれます。しかし、さしもの天才:赤瀬川原平と言えど、この分量の全てを脱力系の笑いで埋める事はできなかったらしく、中盤に入ると中だるみ、もとい、「中締まり」してきて、普通に理屈っぽくなってきます。

ともあれ、このひらめき、もとい、ボケに満ち満ちた前半を読むためだけでも買う価値がある本です。




ところで、「どういう老人になりたいか」という話題になると、「かわいいお爺ちゃん(お婆ちゃん)になりたい」とか、「チャーミーグリーンのCMのような、いつまでも手をつないで歩く老夫婦になりたい」という人がよくいますね。もちろん、そうなりたい人はどうぞご自由になってもらえばいいのですが、俺はイヤです。だってそんなの、若者の価値観に擦り寄ってるだけだもん。老人には老人の花の咲かせ方がある。それが若者からどのように見られるかなんて関係ないのである。結果的にかわいい老人に見られてしまうのは構わないけれども、自らそれを標榜するなんて事はしたくないのです。

俺の友人に「クソじじい!と呼ばれて石を投げられるような老人になりたい」と言う男がいるのですが、それなら俺は「ボケじじい!」と呼ばれてみようかな。赤瀬川さんを見習ってw いや、こんな憎まれ口を叩いているようでは、「クソじじい」が関の山ですかねえ。

因みに、自分にとって尊敬すべき最高の「ボケじじい」が赤瀬川原平なら、最高の「クソじじい」は中村とうようですね。合掌。








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赤瀬川原平さんのこと 

おはようございます。千葉のこうりゅうちです。
千葉市美術館というところで開催されている「赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで」という展覧会に、これから行ってきます。
帰ったらまたご報告いたします。

2014/11/15 07:02 | こうりゅうち [ 編集 ]


Re: 赤瀬川原平さんのこと 

おはようございます。

お待ちしてます!(^〇^)/

2014/11/15 11:17 | EYK@ニコルデカ [ 編集 ]


赤瀬川原平さんの展覧会に行ってきました。 

いろんなことやってた人なんだなぁ・・・
というのが始めの感想でした。
僕はものの見方、考え方や言葉など、相当影響を受けたと思っているんですが、まだまだ知らない事が多かったです。

多方面に興味を持たれて、それを“おもしろがって”、なおかつそれを、これしかないというような言葉で残して・・・

この、“おもしろがる”部分は、子供たちや(おもしろがらない)大人たちには、とても伝えにくい事だと思いました。

自分は(赤瀬川さんの“本を読んで”のみでしたが)、おもしろがることを知って、ほんとラッキーだったと思います。
合掌でございました。

2014/11/15 19:19 | こうりゅうち [ 編集 ]


赤瀬川原平さんの展覧会に行ってきました。(追記) 

追記:“大きな千円札”など、名古屋市美術館に所蔵のものがいくつかあるようです。
機会がありましたらぜひ。

2014/11/15 19:20 | こうりゅうち [ 編集 ]


Re: 赤瀬川原平さんの展覧会に行ってきました。 

地元でこんな面白い展覧会を見られるなんて、羨ましい限りです。東京も近いですしね・・・!

名古屋市美術館にはもう何度も行ってますが、その「お札」はまだです。早いとこ見てみたいもんです。

2014/11/16 02:48 | EYK@ニコルデカ [ 編集 ]


赤瀬川原平さんの展覧会に行ってきました。(追記その2) 

確かに、地元と言えば地元なんですが・・・
車でも電車でも1時間近くかかるところでして、どうしようかなぁと思ってたんです
(こちらの記事を拝見して、それが刺激になった部分もありました)
でもほんと、行って、現品を見ることができてよかったです。
その量感とか、質感とか。
あと、きっといつでも“アンチ”ではあったと思うんですが、それも“時代とともに・・・”(時代が移り変わっていくとともに、アンチの方向性や内容も変わっていくという)ということだったんじゃないかなぁと思いました
(いつでも、アンチってかっこいいじゃないですか)(笑)

2014/11/17 11:11 | こうりゅうち [ 編集 ]


赤瀬川原平さんの展覧会に行ってきました。(追記その3) 

あと、これは仕方ない事なんでしょうが・・・。
割と見学者が多くて、“えっ、こんなにファンがいたの?”って思ったほどなのですが。
どなたも静かに見入ってまして。
連れのいる方も会話はひそひそ声で・・・。

通常であれば、まぁ当然なのでしょうが。
こと、赤瀬川さんの展覧会の場では、会話とか、(控えめな)笑い声とか、そういう“明るいものの見方、感じ方”の方がふさわしいんじゃないかなぁと
(少なくとも、「トマソン以降」の展示あたりでは)

“少し詳しい方が、赤瀬川さんの作品の楽しみ方を楽しくガイドするツアー”なんてのがあったら良かったなぁと思った次第です。

2014/11/17 11:19 | こうりゅうち [ 編集 ]


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