2014/12/28 (Sun) 染み入る静謐さ:ジェイムス・ブレイク『オーヴァーグロウン』JAMES BLAKE/OVERGROWN

“オレ定義”では10年以内は「最近の音楽」、5年以内は「新譜」。

まあとにかく自宅倉庫にそれこそ“一生分”のCDが既にあるので、それらをちゃんと聴いていくだけでも日々発見はあるのです。村上春樹の小説の登場人物で「時間の審判に耐えた創作物しか手に取らない」という(主人公の)先輩がいるんだけど、まさにそういう心境。「ただ新しい」という事しか価値がないような音楽に付き合っている暇はないのです。そういうわけで、冒頭の“オレ定義”となるわけです。




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ジェイムス・ブレイク『オーヴァーグロウン』
JAMES BLAKE/OVERGROWN


今夢中で聴いているジェイムス・ブレイクのこの2ndは発売が'13年4月であるから、自分にとってはもうバリバリの“新譜”であるわけですが。これがとてもイイ。

前作(1st)はその“新しさ”がとかく取り沙汰されたようですが、最新のクラブミュージック事情に疎い自分には何が新しいのかよく分かりません。が、例えば“上モノ”のユニークさと言った「分かりやすい刺激」に走らず、それとは逆に音数を極限まで削ぎ落として一筆書きのような風情を醸し出している点にとても好感が持てます。

そして何より、音響に重きを置いた造りであるにも関わらず、ヴォーカルにフォーカスしている所が良い。「“上モノ”の一つとしてヴォーカル乗っけてみました」ではなく、ヴォーカルそのものにとても力がある。アントニーとかアーロン・ネヴィルに似た手触りだね。

ジャケ写もシンプルだけど風情があり、中身の音ととてもマッチしてる。まさに今の季節にピッタリ。

このジャケットを見てすぐに想起したのは、グレン・グールドの盤。

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グレン・グールド『ベートーベン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第14番「月光」第23番「熱情」』

グールドはどれを聴いても「グールド印」がくっきりと刻印されているね。聴き慣れたおなじみのフレーズも、グールドにかかると新たに生命を吹き込まれたかのよう。

2枚揃って“冬の名盤”として推したい。




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