先日NHKの「クローズアップ現代」でアラフォー世代の危機が取り上げられ、自分も感想をちょっとだけツイッターに投稿したりしたんだけど。その後も尾を引くようにあれこれ考えちゃうね。
自分は1972年生まれ(現在45歳)、「団塊ジュニア」と呼ばれる世代で、日本の歴史上、団塊世代に次いで人口が多く、受験戦争と言われるほど競争が激しかった。だからこそ、その競争から抜け出た人には超大物が多く、イチロー、スマップ、ホリエモン、貴乃花なんかは同世代です。今でも語り継がれるような伝説的キラーコンテンツ、特に少年ジャンプを中心とした漫画やアニメ(北斗の拳、キャプテン翼、ドラゴンボール、スラムダンク、キン肉マン、ガンダムなど)は、そんな爆発的人口の俺たちの世代がターゲットだったからこそ、なのです。
そんな、ただでさえ厳しい世代なのに、大学時代にバブルがはじけ、卒業時は「就職氷河期」の始まりでした。この不景気はその後もずっと続き、その10年ぐらいの間に社会人になった世代は「ロストジェネレーション」と呼ばれました。つまり我々はロストジェネレーション先頭世代なわけです。そんな我々が問題をずっと引きずったまま40代に突入したためクロ現は「アラフォークライシス」と名付けたみたいなのですが、何を今更、という感じ。就職氷河期もロスジェネもアラフォークライシスも、ただ言い方を変えただけで指してるものは同じですわ。
そんな中、当ブログやツイッターではずっと前から一貫して同じことを主張しています。それは、
「政治や企業や社会全体に言いたいことは山ほどある。我々が貧乏クジを引いたのは、けっして自己責任なんかじゃない。でも、理想社会の実現を待っていたら人生終わってしまう。だから、世の中はクソだ、という前提で、自分でなんとかしなきゃ。」
という事。
最近自分は橘玲氏の著作に凄くハマってるんですが、それはまさにその根底で全く同じ主張がされているからなんです。その上で橘氏は「自分でなんとかする方法」をいろいろ教えてくれるから。
我々の親世代ぐらいまでは「60歳で定年退職し、退職金と年金で悠々自適の老後を過ごす」という人生設計が可能だったけど、そんなの今では通用しない。「老後に備えていくら貯めれば安心か?」なんてよく議論されてるけど、そんな正解あるわけないじゃん。何歳まで生きるか分からないんだもの。なので、これからの日本では、「可能な限り長く働き続ける事」こそが最強の老後対策になる。とすると、70代になっても働いていられるための準備が今から必要になる。ゼネラリストのサラリーマンだった老人を、一体どこが再雇用してくれるの?って事。そうなると、何かのスペシャリストになるか、経営者(自営含む)になるか、しかないんじゃない?
~つづく~
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