天声人語より

2008.02.19 *Tue
17日の天声人語が面白かった。というより我が意を得たりでスカッとした。


そのまんまコピペします。




今季の方針を聞かれ、プロ野球の監督が答えた。「自分の中では守備力重視です」。女子フィギュアの星が大会への抱負を語る。「自分の中では、トリプルアクセルを跳びたい」▼この「自分の中では」が、最近ちょっと気になる。各界の発言録ともいえる本紙を調べたところ、検索できる84年以降、約300本の記事に登場していた。9割は最近10年のもので、90年代半ばまではあまり出てこない▼たどれる最古の発言は87年、ビートたけしさんである。写真誌への殴り込み事件で有罪判決を受け、記者会見で神妙に語った。「6カ月もたったことなので、自分の中では解決したと思っている」と▼殴り込みはまずいが、これが本来の用法だろう。「自分の中では」は、当時のたけしさんのように気持ちの整理がついた状態など、微妙な胸中を説明する表現だった。それが昨今、飾りのように多用されている▼断言しては押しつけがましい、あるいは言い切るだけの自信がない時、私たちは「別の見方もあろうが」というニュアンスを飾りで加えたくなるものだ。意見対立や仲間外れを嫌い、場の空気を読むのに熱心な現代人の知恵だろうか。さりげなく張る予防線は奥ゆかしくもあり、軟弱にも聞こえる▼やりとりからトゲや毒、火種を取り除く工夫をボカシ言葉と呼ぶそうだ。「わたし的には」「〜かな、みたいな」など多々ある。「自分の中では」も、その一つらしい。優しく、余白を残す言い回しは処世術だが、会話を弾ませる大切な熱を奪うような気がする。






これって、『旧:迷盤な日々』で俺が言ってた事と大筋において同じだよね。(文章力は雲泥の差だけど・・・)

ただ、天声人語と俺の意見との違いは、天声人語氏がこういう言い回しを「奥ゆかしくもあり」とか「優しく」などと表現しているのに対し、俺は「傲慢そのもの」と思っている点だ。

だって、「あくまで『個人的な意見』なんだから、私の言う事に異論を挟むな」っていう気持ちの表れでしょ?これを傲慢と言わずして何と言おう。




で、この「個人的には」「自分の中では」と同じくらいムカつくのが、いわゆる「半疑問形」ってやつ。疑問文でもないのに、語尾を上げて喋るアレだよ。

なにがムカつくって、この喋り方って、「相槌の強制」なんだよね。「ちゃんと私の話聞いてる?」と、何度も何度も言われてるみたい。




どちらも、ここ10年ぐらいの間に急速に広まった喋り方じゃないの?どちらも異常にナイーブというか、傷つきやす過ぎるというか、自意識過剰というか・・・。表面的なヤワなイメージとは裏腹に、実に傲慢で、「私の殻の中に入って来ないで。でも私の言う事はちゃんと聞いて。認めて。あなたの意見は聞いてない。」というホンネが透けて見えるような・・・。



嗚呼!ムカつく!

と長年思っていたところに、天下の(?)天声人語で書いてもらえて、少しスッキリした、というお話。

※↑この(?)が、いわゆる「半疑問形」の用例ですね。たまに使う分にはいいけど、会話の中で連発されると、ムカついてきて、「絶対に相槌など打つものか」と言う事に気をとられ、そいつの言ってる内容なんか全く入ってこなくなるね。・・・・って、俺だけ?

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