2012/01/14 (Sat) マジで死にかけた!「幻の鍾乳洞」「北野大滝」探索@瑞浪市日吉町(後編)

踏み跡はこの滝からすぐに、沢から離れていくように伸びていました。明らかに人の踏み跡です。あの番組を見て触発された「同志」が付けたものとしか思えませんでした。本当は違うのかも知れないけど、その時の俺はそう思えて仕方がなく、その踏み跡は例の「幻の鍾乳洞」(と言う名のショボい岩穴)まで続いているのだと思いました。

さて、前回書いた「重大な判断ミス」について。それは「時間」です。家を出たのが15:00で、入り口を発見したのが15:30でした。冬の藪山探索のスタートとしては、明らかに遅すぎます。

言い訳をすると、俺は滝を見るのが目的で、こんなディープな探索をするつもりなどなかったのです。開始15分で滝を発見できたのだから、そこで引き返せば良かったんですよ。ところが、妙なアドレナリンが出ちゃって、先を見てみたいという誘惑に負けたわけです。当然の事ながら、水も非常食も持っていませんでした。




さて、続きです。時間との戦いになる事は自覚していたので、小走りで先を急ぎました。

40分ほど進んだところで尾根のような所に着き、そこで踏み跡が分からなくなりました。ホントにそこで引き返せばまだ全然良かったんですが、なんと樹間から木曽川が見えるじゃないの!

120110ktnotk7.jpg

もっと見晴らしのイイ場所はないかな、もっと近くで見てみたいな、という悪魔の囁きにあっさり負け、尾根をグングン下ります。踏み跡などもうとっくに消え、完全に藪漕ぎです。急いでいるので、かなりの速度で急降下し、何かにつまづき、激しく転落しました。帽子やら眼鏡やらが吹っ飛びましたが、幸い怪我はありませんでした。「なんか俺、ヤバい事になってるな」と我に返り、もうそこで引き返す事にしました。

もう既に、自分がどういうルートでここまで降下してきたか分かりません。ただ、元々が山ノボラーなので、方角だけは分かっていました。時間さえ普通にあれば、来た道そのものは分からなくとも、尾根を登っていけばいいんです。ただ、先に述べたように「時間」がありません。完全に日が沈めば「遭難」です。自分がここまで踏み跡を頼りに進んできた「尾根道」が、最短距離とは思えなかったので、沢へ直線的に近づいていくルートを採ろうと考えました。完全に間違いです。これは典型的な「遭難者」の発想です。が、時間がないという焦りが判断を狂わせました。

割と傾斜の急な山の斜面を、尾根ルートを使わずに直線的に沢に向かえば、おのずといくつかのザレ場に遭遇します。ザレ場の横断、馬鹿だね。踏み外せば奈落の底。極度の恐怖心と疲労が全身を襲い、手元はガタガタと震えます。慎重に三点確保しながらザレ場の2/3ほどを進みましたが、遂に三点確保ができなくなりました。目の前に見えている木のツルは丈夫だろうか?つかんだ挙句にもろかったりスッポ抜けたりすれば「死」です。2/3まで来て引き返すのも恐怖でしたが、一旦引き返し、もっと上部まで登ってザレ場の幅の狭い所から再び横断にチャレンジ、今度は成功しました。

恐怖と疲労で全身ガクガク、大量の汗でベッチョベチョの悲惨な状態でしたが、そこに天からのご褒美が!

120110ktnotk8.jpg

120110ktnotk9.jpg

樹間から見事な滝が見えるではありませんか!

写真では見えづらいですが、さっきの滝なんかとは比較にならない規模です。細いし、何段かに分かれているっぽいですが、総延長・高低差は結構ありそうです。

これが「北野大滝(天神裏の滝)」か!

あやうく最初の滝がそうかと勘違いして帰るところでした。しかし、帰り道もまだ半ば、この先無事に帰れる保証もこの時点ではまだなかったので、「ここまで来て良かった」とはまだとても思えませんでした。

しばらく斜面をジグザグに登っていましたが、そのままでは標高を稼げないので、しまいには両手でも地面を掴んで、四足歩行(元々猿だから、という自虐ギャグすら笑えん)で斜面を直登しました。

やがて元の道(踏み跡)にたどり着いた時は、泣きそうになりました。あとは来た道を行くだけなので、恐怖からは解放されましたが、まだ距離はあるので、あとは疲労との戦いです。

17時過ぎ、無事に車に到着。時間にしてたった1時間半の山歩きに過ぎないのに、今までのどんな登山、トレイルランよりも数倍疲れました。

次の休みに、今度は水と食料、そして岩穴を発見した時のために懐中電灯を用意し、ちゃんと朝から出発して、北野大滝の近景を撮りに行くぞ!




【2012年1月17日追記】
続編:再アタック!

【2015年4月17日追記】
北野大滝完全制覇!






滝めぐり | trackback(0) | comment(8) |


<<京都伏見の三本「神聖」「招徳」「桃の滴」 | TOP | マジで死にかけた!「幻の鍾乳洞」「北野大滝」探索@瑞浪市日吉町(前編)>>

comment











管理人のみ閲覧OK


 

どうも、日記拝見しました。
ナイトスクープで岩穴にいった大竹誠太郎っていいます。

2012/01/15 17:42 | 大竹 [ 編集 ]


 

おお!大竹さん初めまして!ご本人からコメントいただけるなんて光栄です。
私は先日の土曜日に再びあそこへ行って、北野大滝をしっかり見てきましたが、鍾乳洞は結局見つけられませんでした。何か分かりやすい目印などもしありましたら教えていただけると幸いです。あと、ほかにあの辺で面白そうなネタとか、撮影の裏話とか・・・もし何かありましたら教えてください。

2012/01/16 01:31 | EYK@ニコルデカ [ 編集 ]


 

どうも~
岩穴ですけど、尾根をいって、木曽川を下に見える
あたりまでいったら、崖のような一枚岩が真下に見えます。その一枚岩を横から回りこむと、小さな穴
があります。目印としてはボルダリングできそうな
1枚岩です。上から見下ろしただけではわかりずらいかもしれません。

日吉町の滝は、
露ヶ滝(深沢峡)
茗荷の滝(田高戸)

どちらもYOUTUBEで検索すると出てきます。
僕としては北野大滝を一番下から見たら
かなり壮大な気がします。

うわさですが、実は本物の鍾乳洞が田高戸に
あると聞きました

2012/01/16 12:05 | 大竹 [ 編集 ]


 

貴重な情報ありがとうございます!

尾根を木曽川が見下ろせる所まで行ったんですが、探し方が甘かったのか、見つけられませんでした。再度行ってみます、・・・って言いたいところですが、田高戸の本物の鍾乳洞の話に吸い込まれてしまいましたw それ発見したら一躍ローカルヒーローですね!

あと、実は岩穴を探してる途中で、無名の滝を発見しました。結構高さもあり、立派です。もちろん、露ヶ滝でも茗荷の滝でもないです。 いくらググッてもその滝についての記述が見つかりません。

日吉、深いですね!魅力にとりつかれそうです。

2012/01/16 13:23 | EYK@ニコルデカ [ 編集 ]


 

北野大滝は1の滝、2の滝、3の滝を総称しているのか全部なのか、2段になってるとこもありますしよく分かりません。
誰も命名していないと思います。

もしかして一番下まで降りて落差を測ったら、岐阜県一かもしれません。

たしか岩穴いく途中に細長い滝みたいなのを渡りましたが、岩穴は上からだと分からないので、ちょっと崖のようになっているところがあったら、降りてまわりこんで下さい、足場は1メートルぐらいしかないです。そこから木曽川は見えます。

2012/01/16 17:44 | 大竹 [ 編集 ]


 

北野大滝、確かに全長はかなり長そうですね~。先日の再アタックでも、滝壺までは近づけませんでした。無念。別ルートを見つけるか、ロープ等の装備が必要な感じです。

下から三段は目視確認しましたが、まだ上の段がありそうな雰囲気です。どれが一、二、三の滝だかも判然としませんw

北野川河口から数十メートルくらい離れた所に発見した別の沢にある無名滝も、郷土の資料などを当たらないと分からなさそうですね・・・。

2012/01/16 21:15 | EYK@ニコルデカ [ 編集 ]


 

現在生きている人であの辺りを知る人は日吉に5人ぐらいしかいないらしいです。北野大滝となると
もしかして、誰も滝壺近くには行ってないかもしれませんね。しっかりと準備していかないと本当に命を落としかねないんで、きをつけてください。

2012/01/16 23:33 | 大竹 [ 編集 ]


 

高所恐怖症なんで、別でもっと安全なルートが見つからない限り、あれ以上近づくのは無理ですw 

ですが先程、滝の専門サイトの管理人さんから、ご友人が撮ったという北野大滝のどアップ画像を見せていただきました。本格的な装備でロッククライミングをされたのか、いやはや凄い人もいるもんですね。

そういうわけで私は、5人の長老様たちが生きている間に、田高戸の鍾乳洞を見つけたいですw!

2012/01/17 01:14 | EYK@ニコルデカ [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://eyk.blog107.fc2.com/tb.php/905-31524750

| TOP |

プロフィール

EYK@ビートエフスキー

Author:EYK@ビートエフスキー
世界に愛と平和をもたらすために結成された名古屋発スーパーバンド『ビートエフスキー』
★9/19(火)LIVE@植田 BERKELEY CAFE♪
現在充電中、名古屋のインディーズ・バンド『ニコルデカ』
★11thアルバム『士(サムライ)』好評発売中♪
★ベスト盤『better』(1st~7thアルバムから選曲)好評発売中♪

twitterやってます

instagramやってます

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する